あらすじ

虚飾に彩られた仮面と、その奥に潜む素顔のあわいを、高校二年生の独白で紡ぎ出す小さな心理劇。 SNSという現代の舞台で、主人公は「金持ちのふり」や「加工された顔」で拍手(いいね)を浴びる。虚構はやがて日常となり、ペルソナは第二の皮膚のように彼女を包む。しかし、日がな承認を追う指先の奥で、微かな倦怠と問いが芽吹く──この仮面は、果たして誰のためのものか。 読者は彼女の誘いに応じ、面接室や美容院、友人宅といった場面に立ち会い、自らの中のペルソナを意識させられる。最後に明かされるのは、仮面を捨てることではなく、仮面を支える素顔の光こそが真価を決めるという、ささやかながら普遍的な真理。 虚と実が絡み合うこの独白は、SNS時代を生きる私たちに、鏡の奥を覗き込む視線を促す。

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カクヨム
カクヨム2025/08/30
  • 現在の作品ペルソナとわたし