あらすじ
※このあらすじは完全にネタバレです。物語を純粋に楽しみたい方は、ぜひ読まずに飛ばして、本編に移動されるようお願いいたします。
◇◇◇
小六の少年、乾瀧人は心を病み、不登校になった。一念発起して新しくやり直すために、生まれ育った町――水尾市に転入生として父親と共に戻って来る。
そこは幼稚園以来の幼なじみである榊光士郎と香坂芹里菜、そして八神透子が住む町。七月初旬に六年三組に転入した瀧人は、学習に対するトラウマを発症しながらも、光士郎や芹里菜と小学生生活を送る。
その中で瀧人はクラスメイトから不思議な話を耳にする。それは、担任の月城達也は宿題に魔法をかけられるというもの。六年三組では、子どもたちは毎日の宿題を大歓迎しており、瀧人は彼らの態度に違和感を持つ。
夏休みに入ると、ラジオ体操やプール、流しそうめんなど夏らしい行事や催しものを通して、瀧人は小学生らしい楽しい毎日を送る。花火大会の日には別の小学校に進学した八神透子とも再会し、四人は一緒に行動するようになった。そして瀧人は、いくつかの不思議な経験をするのだった。
担任である月城達也の秘密を探ろうと提案する光士郎に乗る形で、調査活動を開始する四人。同時に「ふれあいホームステイ」という、クラスメイトどうしの家に一週間その家の子どもとして生活する行事も始まる。
ところが、幼稚園卒業間近のある事件の記憶が、四人の関係を微妙に変化させ始める。その感情の揺れに乗じる形で、ある存在が瀧人を感知。自らと似たような境遇をもつ彼を取り込むべく策略を巡らし、四人は想像もしていなかった出来事に巻き込まれる。
その存在の姦計によって、結界に閉じ込められた四人。光士郎と芹里菜そして透子までもが敵の手中に堕ち、あわや瀧人も取り込まれようとした時、月城達也の声が響く。その励ましによって四人は宿題として自分たちが積み重ねてきた力を自覚し、邪悪な存在を打ち破るのだった。
瀧人はトラウマを克服し、四人の関係は新しい変化を迎えようとしていた。