あらすじ

神崎まりなは、風俗嬢として生きる孤独な女性。 家族に見放され、ルームシェアの相手にも去られ、心を閉ざしてきた。 ある日、新たなルームシェア相手として現れたのは、清楚で穏やかな真白陽菜子。 アセクシャルを自認し、誰かを愛せないと信じる陽菜子は、まりなと距離を保とうとする。 互いに「どうせ心は通わない」と諦めていた二人だが、朝食の何気ない会話や温かいココアを交わす日常の中で、固く閉ざしていた心が少しずつ溶け始める。 まりなが風俗嬢であることを告白すると、陽菜子は拒絶するどころか彼女の健康を気遣う言葉をかける。 その優しさに、まりなは初めて感じる温もりに涙する。 一方、陽菜子もまりなへの「大切にしたい」という感情に戸惑い、自身の「愛せない」信念が揺らぐ。 しかし、二人の絆を試すように、まりなの過去を知る家族や周囲の偏見が襲いかかる。 拒絶され続けたまりなと、愛を信じられなかった陽菜子は、互いを「家族」として選び取り、新たな一歩を踏み出せるのか——。 冷えた心を温めるココアのような、名前のない愛の物語。

連載情報

ウェブ小説

配信言語
カクヨム
カクヨム2025/08/30
  • 現在の作品『ココアの温度』— あるふたりの、名前のない愛