あらすじ
気がついたら、僕――佐藤遼は見知らぬ森に立っていた。
どうやら異世界に転移してしまったらしい。
武器も魔法もなく、不安と孤独に押しつぶされそうになったそのとき。
――ぷるん、と水まんじゅうみたいな小さなスライムが現れた。
つぶらな目で見上げてきて、
「ムキュッ!」と鳴く。
たまにたどたどしく「さと、くん!」と呼んでくれる。
その存在に、僕は救われた。
仲間も力もなかった僕にとって、このスライムは世界でただ一匹の相棒だ。
やがて村を出て、町へ、旅へ。
強大な敵に立ち向かうこともある。
でも、どんなときも隣にいる――
「かわいさ最強」のスライムと共に。
これは、最弱と呼ばれるスライムと僕が歩む、ちょっと不思議であたたかい異世界の物語。