あらすじ
転生前
神竹(かんたけ)正剛(まさよし)
転生後
マーサン・コルナカンからマーサン・カンタケ
マサヨシは日本で細々と竹細工を生業として生きていた職人であった。
知る人ぞ知るという職人で、竹を使ってありとあらゆる物を作ってきた。
食器、家具、武器、防具、玩具、はたまた家や乗り物まで。
竹を使って作れぬ物は無いというのがマサヨシの口癖であった。
そんなマサヨシも寿命には勝てず、百八歳でその生涯を閉じたのだが、異世界の神様に頼られて転生を承諾した。
新たな生を受けたのは異世界【バンブー】の中の王国の公爵家の次男であった。
しかしながら神様の手違いにより、五歳になったら戻る筈であった前世の記憶が戻らず、授けの儀式で授かった【竹職人】という技能が誰にも読めず分からずで、成人(十三歳)したら公爵家より厄介払いとして、公爵領ではあるが手つかずとなっている万能バンブーの森へと放り出されてしまった。
万能バンブーは切れず、折れず、曲がらずの何の加工も出来ないバンブーが密生した森で、凶暴な(と言われている)魔獣である魔熊猫の生息地であった。
しかし、万能バンブーに触れた瞬間に前世の記憶が蘇り……
やがてマーサン・カンタケの名は世界に轟く事となる。