あらすじ

かつて、国を覆ったのは「希望」という言葉だった。 ——だがその希望は、やがて人々を沈黙へと導く鎖に変わる。 耳障りの良い約束を掲げ、急速に支持を集めた政権。 最初の政策は「治安強化」と「監視の徹底」だった。 人々は安心を口にし、拍手で迎え入れた。 しかし不満を語った者は、次々と姿を消していく。 新聞記者・真理子は、目の前で「自由」が崩れゆく光景を記録し続けた。 そして友である由紀の裏切りと犠牲を経て、ただ一人「生き証人」となる。 甘美な言葉が国を縛り、沈黙だけが支配する未来。 その鎖に抗うために、彼女は書き記す。 ——「私は見た」と。 『耳障りの良い鎖』 沈黙の中に残された、最後の声を描くディストピア小説。

連載情報

ウェブ小説

配信言語
カクヨム
カクヨム2025/08/30
  • 現在の作品「黎明の檻」