あらすじ
私は夢野久作先生の作品を深く尊敬しております。先生の童話には、子供向けの軽妙さの裏に、人間社会への鋭い風刺や哲理が秘められており、読むたびに新しい発見を与えてくださいます。
無論、私程度では、到底その筆致を真似するなど不可能でございます。しかしながら、私なりの新しい解釈を持って書きたいと思った次第です。先生の精神を現代に映すことを目指しつつ、「キャラメルと飴玉」を下敷きに「りんごとみかん」の小品を試みました。
この拙作が、ほんの少しでも先生へのオマージュとして読まれるなら、望外の喜びでございます。