あらすじ
大正十三年の十二月。
俺、佐野文由は岩松村で産声をあげる。
代々続く陰陽師の家系だが、いつからか密かに継承するに留まっていた。
時は流れ、昭和十六年。
第二次世界大戦が勃発し、海軍が志願兵を募ったため、十六の俺は航空兵に自ら志願し、運良く少年航空兵となった。
それから訓練と出撃の日々で迎えた、昭和二十年。
俺は、航空基地の近くで、母親と食堂を切り盛りする、十六になる渡辺まつゑと出会い恋に落ちた。
無情にもその八月、特攻による出撃命令が出されることになる。
そして、俺はまつゑの名を叫びながら、敵艦へ特攻をかけた。
……ハズだった。
気付くと、敵艦も居ない海の上。
日本の危機を救う為、俺は令和元年の夏に召喚されたのだ。