あらすじ
小さなスナックのママになる 18歳
小さな看板に にじむ灯り
祖母の声が まだ残るカウンター
氷の音が 夜に響き
ガラス越しに 揺れる街のネオン
十八歳のわたしは 制服を脱ぎ捨て
ママと呼ばれる 新しい名を着る
震える手で注ぐグラス
それでも笑顔は 消さないと決めた
「いらっしゃい」
そのひと声に 人の寂しさが集まり
「ありがとう」
そのひと声に 心の灯がともる
泣きたくなる夜もある
逃げたくなる朝もある
けれど この小さな店は
わたしの居場所であり
みんなの帰る場所
十八歳の胸に
まだ頼りない灯が
静かに けれど確かに燃えている
わたしは今日も
ママになる