あらすじ

神話の根付く街、島根県出雲市。 県立出雲中央高等学校に通う二年生の安曇龍(あずみ りゅう)は、この街で生まれ育ったことに、密かな息苦しさを感じていた。祖父も父も、地域の伝統芸能である出雲神楽の舞手。龍もその後継者として期待されているが、古臭い演目を舞うことに情熱を持てず、稽古もどこか上の空だった。 そんなある日、龍のクラスに、東京からミステリアスな少女・橘栞(たちばな しおり)が転校してくる。彼女はなぜか郷土芸能部に入部し、「あなたの神楽が見たい」と龍に告げる。 栞の純粋な瞳に心を射抜かれ、彼女に良いところを見せたい一心で、龍はこれまで避けてきた出雲神楽の稽古に真剣に打ち込み始める。力強い太鼓と笛の音、荒ぶる神(スサノオ)の面の下で流す汗。それは、龍が初めて感じる、胸を焦がすような高揚感だった。 しかし、栞が出雲へやって来たのには、ある理由が隠されていた――。 秋の出雲大社での奉納神楽祭が近づく中、龍は自分の舞を見つけ出すことができるのか。そして、二人の“縁”は、神様が結んだ運命なのか、それとも――。 伝統と未来、恋と友情、そして自分自身の本当の想い。その全てを乗せて、少年少女の神楽が鳴り響く、疾走感あふれる青春グラフティ。

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カクヨム
カクヨム2025/08/29
  • 現在の作品神域のビート、君と舞うアオハル