あらすじ
知らないことを、知るために——。
お互いがお互いを憎み、嫌悪して殺し合った戦争によって人類は滅亡した。その最後の一人となった男は、人間の本質を知るために旅に出る。なぜ人は戦争を始めたのか。人は何を欲し、何を失ったのか。
訪れた土地で人の持つ闇に直面し、光に救われながら自然の美しさに触れた彼は、最後に何を想うのか。世界各地を巡りながら人生を掛けて“人”に向き合い、青く美しく、残酷な星の中を生き抜いた一人の男。
そして、惑星そのものが人類の墓であるかのような星に降り立った三体の生命体も、自らによく似た姿形をした、謎の存在の本質を知ることを欲した。
なぜ彼らは争ったのか。何を思い、何を感じ、どのように生きようとしたのか。
人類の高度な知性を目の当たりにし、その下劣さが浮かび上がる。異星ゆえに通用しない常識と、異星だからこそ心を奪われる美しい風景は、彼らをどこに導くのか。
果てしなく広大な宇宙空間に浮かぶ一つ惑星と、そこに生きた“人間”という存在をめぐる大いなる旅路の物語。