あらすじ
オックスフォード大学の古文書学者エミリー・ハートウェルは、古い写本を読み上げた瞬間、千年前の世界へと引きずり込まれた。目覚めたのは十一世紀フランス、クリュニー修道院。しかも、見知らぬ男性の身体で──。
記憶を失った修道士エミリウス・ハンリクスとして生きることになったエミリーを待っていたのは、修道院内で起きた連続殺人事件だった。現代の科学捜査技術を「神の啓示」として偽装し、事件の真相に迫る彼女。だが、浮かび上がってきたのは想像を絶する巨大な陰謀だった。
男性として生きることへの戸惑い、現代への郷愁、そして新たに芽生えた友情。エミリーは自分が何者なのか、なぜこの時代に送られたのかを知ることになる。