あらすじ
病弱な母親と、大好きな四人の女中と一緒に、戦火を逃れて東京から伊豆にある母の実家に逃れた藤岡美琴。
兼ねてより予定されていた、許嫁・工藤透匡との婚礼に向けての準備が進められる。
初めて会ったのは今から四年前、美琴がまだ12歳の冬だった。
透匡は27歳の陸軍中佐と、エリート軍人だった。
所見では恋愛感情はなかったが、美琴は透匡に対して淡い恋心を抱いていた。
戦争が始まり、婚礼はしばしの先送りーーー。
昭和二〇年八月十五日、日本は戦争に敗れたが美琴と透匡は再会を喜ぶ。
三年八ヶ月ぶりに、緩やかに時を過ごし愛を育む二人。
初めてのデエト、初めての嫉妬、初めて尽くしの恋に美琴はドキドキしっぱなし。
誰かを愛おしく思うなど、想定外の透匡。
初心な令嬢と硬派な海軍士官の結婚。