あらすじ
厭世観と希死念慮を持つ高校3年生の矢田渚はある日突然自分と全くキャラの違う明るい女の子、久保美波に話しかけられる。
戸惑いながらも段々打ち解け合っていくふたりと、渚の友だち佐々木紗英も加わり、高校生活が次第に明るいものになってきていた。
美波の話しかけた理由が『渚の後ろの席に座る柚月碧人に恋をしていて近づきたい』という思惑があったことを渚は知るが、美波の素直さや優しさ、正義感と比べると取るに足らないことだと思い友情を深めていく。
渚は柚月に謎のこわさを感じていたが、柚月と美波の仲を取り持ち楽しい日々を送っていた。
そんな美波には実は辛い過去があった。
なんとなく気付きながらも踏み込めない渚と紗英を後悔させる出来事が起こる。
美波が自殺したのだ。
柚月に「何か知っていたんじゃないか」と問い詰めるが、彼にも命に関わる過去があった。
渚と紗英に残された疑問と苦悩。
命と生き方、自分たちに関係なく勝手に進んでいく世界と、揺らされる不安定な心を描いた物語。