あらすじ
ことばは不思議なものである。
長々と説明するよりも、たった二文字で人の感情や情景を呼び起こすことがある。
「いた」と言えば電柱にぶつかった瞬間がよみがえるし、
「いや」と言えば拒絶と甘えのあいだを漂う。
二文字は短い。しかし、そこに宿る世界は決して小さくない。
本書は、そのような二文字の言葉を集め、勝手に解釈し、
自由気ままに辞典のかたちに仕立てたものである。
学術的な正しさは求めない。語源の厳密さも保証しない。
ただ「そういうこと、あるある」とうなずいたり、
「そんな見方もあったか」と笑ってもらえれば十分である。
読む順番は問わない。辞典らしく探してもよし、
物語のように頭から読み進めてもよし。
二文字の響きの向こうに、あなた自身の記憶や日常を見つけてほしい。