あらすじ

明治十年、西南戦争終結直後の混乱の中、一人の英国人女性が横浜港に降り立った。植物学者エミリー・ウィンターフィールド――彼女の目的は、会津地方で消息を絶った恋人ジェームズ・アシュフォードを見つけることだった。  案内人として現れたのは、謎多き元武士・田中宗一郎。戊辰戦争の重い過去を背負う彼と共に、エミリーは桜散る会津の地へ向かう。しかし、そこで待ち受けていたのは、新政府への復讐を企む反政府勢力によるジェームズの誘拐だった。  愛する人を救うため、異国の女性は命をかけて会津の山奥へ。元薩摩藩士と元会津藩士、かつての敵同士が手を取り合い、憎しみを超えた絆を築いていく。戦争の傷跡深き土地で、エミリーの純粋な愛は人々の心を動かし、やがて復讐に燃える男の魂をも救済へと導く。  桜は散っても、また咲く――愛もまた同じ。明治の激動期を背景に、国境と時代を越えた愛の物語が今、静かに幕を開ける。

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カクヨム
カクヨム2025/09/20
  • 現在の作品【明治会津恋愛短編小説】桜散りて、なお咲かん ~会津に散りし愛の花~(約16,000字)