あらすじ
ブラック企業に勤めていた主人公(27歳・社畜)は、過労で倒れた拍子に異世界へ転生。目を覚ますと、そこは剣と魔法の世界だった——しかも、自分はかつて読んだ小説のラスボス貴族に仕える側近・シリル(20代後半の美丈夫)になっていた!
問題は、そのラスボス貴族・レオナルト公爵(30代半ば)が、物語の中では主人公にとっての宿敵だったこと。小説では彼の冷酷な策略によって国が戦争へと突き進み、最終的には処刑される運命だった。
「俺、このままだと死ぬやつじゃん……」
死を回避するために、主人公はレオナルト公爵の信頼を得て歴史を変えようと決意。しかし、レオナルトは原作とは違い、どこか寂しげで孤独を抱えている様子。さらに、主人公が意外な才覚(前世の社畜スキル)を発揮するたびに、公爵の態度が甘くなり、なぜか距離が近くなっていく。
「お前は俺に逆らわないのか?」
「えっ……そりゃ、逆らったら死にますし」
「お前だけは、俺を裏切るなよ」
やがて、主人公は気づく。レオナルト公爵が悪に染まる原因は、彼の孤独と裏切られ続けた過去にあるのではないかと。そして彼を救おうと奔走するが、それは同時に、公爵からの執着を招くことになり——!?