あらすじ

近藤鉄尾(こんどうてつお)はある日の放課後、本の返却に図書館へと向かった。図書委員を探し書庫に入ると、蔵書整理している図書委員の知里有栖(ちりありす)に遭遇する。鉄尾が声を掛けると彼女は驚いた拍子に態勢を崩し、脚立から落ちてしまう。鉄尾は間一髪で助け、有栖の無事を確認しようと声をかけるがどうにも様子がおかしい。そして、気が付いた時にはくちびるを奪われ、鉄尾は気を失っていた。 保健室で目を覚ました鉄尾は、先ほどの光景が白昼夢なのでは? と記憶を疑う。しかし、自分を保健室に運ぼうとしていた女子生徒の存在を耳にして、その存在を確かめるため行動を起こす。 有栖捜索に奔走したのち、屋上で再び彼女と相対した鉄尾は『あの日、俺にキスをしたのは、君か?』と問う。惚けたように頬を赤らめる有栖の顔が、文化祭で親友に一目ぼれをした女子生徒の姿と重なり、自分が彼女を『恋に落としてしまった』と勘違いをしてしまう。幼少期から一途な恋愛に憧れる鉄尾は、自分の行いを『ろくでなし』と蔑み、どうにかして彼女の気持ちを尊重したいと『お試し恋愛』を提案する。この恋が一時の気の迷いであると気付いて欲しい鉄尾だったが、有栖は『一日一回、キスをすること』という条件を提示してきた。到底受け入れられるものではなかったが、負い目のある鉄尾は渋々承諾するしかなかった。 お試し恋愛と称して時を重ねていくうちに、鉄尾は有栖の特異体質について知ることになる。彼女は他人の精気を吸いあげる『吸精』を定期的に行う必要があり、鉄尾を襲ってしまったのは過度の飢餓状態からくる発作だったと知った。

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カクヨム
カクヨム2025/02/16
  • 現在の作品これはキスではありません