あらすじ
『ノイズの海で、君を見つける』
スクロールする指先に
絶え間なく流れ込む 言葉の波
笑顔も怒りも 誰かの複製
どこまでが本物で どこからが影なのか
──それでも私は探している
ノイズにまぎれた ひとつの声を
AIが描く線は 正確で冷たい
人の手が描く線は 震えて温かい
その差を嘲る声もあれば
重ねて響きを増す音もある
裏アカに隠した本音は
匿名という仮面を透かして
「本当の私」を叫ぶけれど
誰にも届かず 漂っていく
奪われた仕事
削がれた誇り
それでも残る 小さな余白に
まだ人間は息をしている
──もし、君の声を見つけたなら
私はこの海のざわめきを超えて
たった一つの輪郭を抱きしめる
ノイズは消えない
だからこそ、君を見つけられる
沈黙の中に差す 青い光
それが「共に生きる」ということ