あらすじ

大学受験に挑む高校生たちを預かる小さな予備校「桜坂ゼミナール」で、水津 芹奈(すいつ せりな)はチューターとして勤務している。  チューターというのは、授業を担当するのではなく、生徒たちと定期的に面談をして生徒たちの受験をサポートする役目だ。  その主な内容は、志望校や成績状況に合わせて学習計画を立てたり、授業の内容がきちんと頭に入っているかを確認したりすることだが、それ以外にも生徒の悩み相談を受けたり他愛のない話を聞いたりと、先生と友達の中間にあたるような存在である。  チューターとして勤務するようになって4年目の春、芹奈は新しい担当生徒たちとともに、新年度最初のチーム面談を行った。  桜ゼミではチューター1人と生徒4人でチームを組んで活動する仕組みを取っていて、チーム面談と個別面談を週に1回行うのが通例だ。  初回面談で自己紹介を終えたあと、芹奈は今年の意気込みを述べた。みんなで力を合わせて納得できる受験にしようと、そのためにたくさん面談して、言いたいことを言い合えるようになろうと、積極的に交流を図っていくことを強調した芹奈。  もともと芹奈は優しい性格で、生徒に寄り添いすぎるあまり、本来するべきアドバイスがなかなかできなかったところがあった。それが原因かはわからないけれど、昨年度の受験は生徒たちの成績からすれば大失敗と言える結果になってしまったのだ。  それを反省して、次は優しいだけじゃなくて厳しさも備えようと、気持ちを新たにした芹奈。個性豊かな生徒をうまく導き、受験を成功させられるのか、芹奈の新たな挑戦が始まる。 ★☆★☆★☆★  先生と生徒ではなく、チューターと生徒という、ここ最近では主流になりつつある大学受験の形態をモチーフにした青春物語です。  これから受験に挑む高校生、受験を終えたばかりの大学生、受験生を預かる教育事業者の方、受験生の子を持つ親御さん、みんなに読んでもらいたいリアルな受験物語をお届けします。

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エブリスタ
エブリスタ2023/11/02
  • 現在の作品春に桜が咲くように