あらすじ
公爵家長女リゼット・ルネリア。
けれど食事は残飯、着るものはボロ布、教育もまともに受けさせてもらえず、使用人以下の扱い。
実母は血筋の不確かな存在だから。
妹と王族の婚約が発表されたその夜のうちに、僅かな荷物と、公爵から投げ渡された小銭を握りしめ、屋敷を追い出される。
降りしきる雨の中、ただ茫然と歩く。
エルフのシルビアに拾われ、うちなる実力を引き出されていく。
シルヴィアも驚くほどのスピードで、複雑な呪文を習得し、病気や怪我を治せるようになった。
「リゼット、あなたには人を癒やす力がある。その力を、人々を助けるために使いなさい」
その言葉は、心を奮い立たせた。
薬草の知識と回復魔法を手に立ち上がる。
それが、追い出したうちの一人を救うことになるとは。