あらすじ
登山に魅せられた少年・雨宮翼は、気がつけば異世界の麓に立っていた。
彼の前にそびえ立つのは――「終わらない山」。
この世界では山は「神の座」であり、魂の還る場所。
人々にとって登山は狂気であり、冒涜に他ならない。
村人からは異端とされ、神官からは「山に呑まれる」と警告される。
それでも翼は登る。
親友を失った記憶、家族の幻影、死への恐怖――
山は幻覚と試練を繰り返し与え、彼の心と体を削り取る。
ライバルは人間ではない。
翼の敵は、山そのもの。
「登り続けることに意味はあるのか?」
狂気と純粋さの果てに、少年は何を見るのか――。