あらすじ
日本が、壁で分断された世界を想像してほしい。北には灰色の雪と赤い旗。南にはネオンの光と異国の音楽。
プロパガンダの軋む音が心の囁きをかき消す世界で、YDRの情報将校は東京から来た一人の芸術家と出会う。彼らにとって唯一の共通の過去――それは、記憶することさえ禁じられた詩。しかし、その密やかな繋がりは、都市ではなく、人間の記憶そのものを標的とする恐るべき兵器の、恐ろしい秘密への鍵となる。
禁じられた詩の囁きから生まれた愛は、迫り来る戦争の轟音に打ち勝つことができるのか?そして、全世界が敵であることを要求する時、統一のために払わねばならぬ代償とは?