あらすじ
極度のコミュ障。
それが原因で人生における対人関係はことごとく失敗してきた。
先刻には仕事すら辞めたばかりの孤独な一般男性。このまま何も残せずに死んでいく。それが俺の見え透いた人生のはずだった。だが現在大勢に向けられた視線に込められる念は羨望や畏怖、あるいは憎悪だ。
俺は鏡に映る姿を見た。鮮血に染めたかの如く赤黒い髪は肩にまで垂れ下がり、黄金に淡く光る目は鋭くつり上がっている。口には犬歯が鋭く伸び、まるで一匹の獣かのようだ。だがそこに野性的な下品さは一切なく、むしろ気品さえ感じさせる。そして……極めつけに頭の側端、耳の上辺りからは立派なツノが二本生えていた。
一人のコミュ障は異世界にて龍となっていた。
眼前に立つ王らしき人物が言った。
龍の威光を示してこいと、見せしめに村を一つ消してこいと。
これは異世界にて最強の生物である龍に転生したコミュ障が、運命に翻弄されながらも守りたいものの為に奮闘する物語。
世界は無情で残酷で都合が悪く、そしてあらゆる思惑がうごめいている。けれども救われた恩と初めて出来た関係性だけは失いたくない。
親を無くした少女を救い、自分を慕う使用人を守り、初めて出来た友達と対等でいるために。
その願いを叶える為に彼は目覚める。龍の力が持つ本当の可能性を…まだ誰も知らない。
感動と鬱展開の両立するダークファンタジー目指してます。
感想、よだれを垂らして待ってます。