あらすじ
侯爵家の三男として生まれた僕は、国営の鉄道会社に就職して機関士としての人生を歩んでいた。
けれどもある日突然、実家へと連れ戻されてしまう。
どうやら次男である僕の兄が、婚約者の居る身でありながら平民の女と駆け落ちしたのだという。
僕は兄に代わって父の持つ爵位のひとつを継承するどころか、兄の元婚約者のお嬢さんとも仲を深めなくてはならなくなった。
お嬢さんの家族は気さくで優しいし、なんと言っても、お嬢さんの実家周りには私設のトロッコ列車が走っている。鉄道好きとしてこれを堪能しない手はない!
でもお嬢さんは、
何もかもが付き焼き刃でハリボテ貴族な僕なんかと結婚するには、申し訳ないくらいに素敵な女性だ。
身勝手な兄につけられた心の傷は深いだろう。
だからこそ、彼女には幸せな未来を選び取って欲しい…。
これは煤ぶった僕が色んな人から尻を叩かれながらも、素敵なお嬢さんと幸福に至るひと欠片のお話。