あらすじ
(登場人物紹介)
・太郎(たろう)
ゲイの青年。繊細で優しく、恋愛に不器用な一面もある。過去の失恋を引きずりながらも、豪志との出会いで本当の愛に目覚めていく。社会の偏見や制度の壁に直面しながらも、豪志を守る決意を固める。
・豪志(ごうし)
トランス女性。職場では人気者で、知性と優しさを兼ね備えた人物。性別適合手術を控え、自分らしく生きるための一歩を踏み出す。太郎との関係を通じて、愛と自己肯定を深めていく。
(あらすじ)
失恋の痛みを抱えた太郎は、職場の先輩の豪志に介抱される。その夜、酔った勢いで「豪志さんが彼女だったら…」と漏らした言葉は、心の奥に眠っていた本音だった。豪志はトランスジェンダーであり、来週には性別適合手術を控えていた。「女になる私を、一生愛せるの?」という問いに、太郎は真剣に向き合い、性別を超えた愛を告白する。二人は互いの過去や葛藤を語り合いながら、少しずつ心を通わせていく。
しかし、医療制度や法制度の壁は二人の前に立ちはだかる。保険証の性別と見た目の違い、問診票の男女二択、同性婚が認められない現実――それでも太郎は「豪志さんはボクの家族です」と言い切る。
手術を終え、戸籍上も女性となった豪志。二人は法に縛られない「家族」としての絆を育みながら、未来へと歩き出す。性別を超えて、心で繋がる愛の物語。
※この物語の原型は、私がかつて経営していたレストラン事業部で勤務していた一人のスタッフ――太郎さん(仮名)との会話から生まれました。