あらすじ
黒原真(くろはら まこと)、男性。47歳、独身。職業、高校教師。頭髪はハゲはじめ、贅肉で腹は丸くなり、丸いフレームの眼鏡をかけた、典型的な中年体系。
安定した職業だから、というだけの理由で教師となり、特別な熱意や理想もないまま、日々、要求の増える業務に忙殺されている。生来の押しの弱い性格も災いし、生徒たちからは蔑まれ、同僚たちからも軽視されている。
現状への不満と鬱屈とした感情を腹の内に抱えながらも、小市民的な黒原真に大それたことをできるわけもなく、今日も今日とて、当たり障りなく教員業務に当たる──
──はずだった。その日までは。
*カクヨム版もあります。