あらすじ
『きのこのくにのヤンデレ』
知らぬベッドで 目を覚まし
甘苦いスープが 舌を痺れさせる
「やっと目覚めたのね」
その笑顔は優しく どこか歪んで
僕は理由もなく 笑い転げる
窓の外 赤い茸が揺れ
幻か現か 境は溶けてゆく
「あなたは王 私はお妃」
その囁きは呪いのように甘く
扉は閉ざされ 道はなく
けれど 胸は熱くなる
憎しみと 愛情のあわいで
僕は彼女を 嫌いになれない
愛か 囚われか
救いか 破滅か
答えは二つ
けれど選ぶのは ひとつの心
――きのこのくににて
ヤンデレは花を咲かせる
狂気に似た 純愛のかたちで