あらすじ
公爵家の嫡男として、完璧なαとして生きてきたアレクシス。しかし、彼は聖女を虐げたという濡れ衣を着せられ、婚約者である王子から婚約破棄と国外追放を宣告される。
すべてを失い、行き倒れた辺境の地。彼を救ったのは、無骨で不愛想な農夫のカイだった。
カイとの生活の中で、土を耕す喜び、そして初めての安らぎを知るアレクシス。だが、彼の身体には、両親によって捻じ曲げられた重大な秘密が隠されていた――。
抑制剤が切れ、本来のΩとして覚醒してしまったアレクシス。そして、献身的に彼を支えるカイの正体は、ある過去を背負った元騎士団長のα。しかも、二人は世界でただ一人の「運命の番」だったのだ。
これは、偽りの仮面を脱ぎ捨てた元悪役令息が、運命の番と共に自らの力で成り上がり、国をも救う愛と再生の物語。
【登場人物紹介】
アレクシス・フォン・ヴェルグナー
本作の主人公。公爵家の嫡男で、文武両道のエリートαとして育てられた。しかし、その正体は抑制剤で無理やり性質を捻じ曲げられていたΩ。無実の罪で追放され 、辺境でカイと出会う。プライドが高いが、根は真面目で心優しい。
カイ
辺境で一人、農業を営む無骨な男。口数は少ないが、面倒見が良く、高い戦闘能力を持つ。その正体は、ある事件をきっかけに王都を離れた元騎士団長のα。アレクシスの運命の番。
イザベラ
平民出身の聖女。可憐な容姿の裏に、邪悪な野心を隠し持っている。禁術を使って人心を惑わし、国を危機に陥れる。
アルフォンス王子
物語開始時点のアレクシスの婚約者で、第一王子。イザベラに心酔し、アレクシスを追放するが、後に真実を知り深く後悔することになる。