あらすじ
山と海に囲まれた小さな国家。
この国は常に脅威に脅かされている。
脅威は黒い蛇のような形をしており、大小さまざまな蛇が国の外周に蔓延っていた。
国の外周には常に軍が展開され、黒い蛇を排除し続けるが、時折強大な蛇が現れる。雷の速度で山をもえぐり取る巨大な黒蛇。
巨大蛇に対抗できるのはただ1人。この国最強の術士の女性だ。
術士は白髪にゴシックドレスの老婆で、大昔からこの国を守ってきた。
国王が生まれた頃からすでに老婆だった彼女が、いつからこの国を守っているのか誰も知らない。
「何じろじろ見てんだい?」
「早く金寄越さんかい」
「こちとら守ってやってんだ、グダグタ言わないでもらえるかい?」
決して口が良い訳でなく、対する人々を煽り詰り苛つかせる天才だ。
自由で誰にも従わない老婆だが、圧倒的な術師の力で、蛇を葬り国を守ってきた。
人々は敬意を込めて彼女をこう呼ぶ。
「最強ババア」と。
――その正体は、誰も知らない。
彼女が実は、20にも満たない少女シティであることを。