あらすじ
ある放課後。
学校から帰る途中、ロシアと日本のハーフで、気品と人気を兼ね備えた少女――
ダリア“ダーシャ”・アレクセイェヴナ・モロゾワは、駅前で一人の少年と出会う。
頭から血を流し、虚ろな瞳をしたその少年が最初に口にした言葉は――
「……俺は、誰なんだ?」
その瞬間から、ダーシャの日常は大きく変わっていく。
彼女は少年を家に連れ帰り、やがて家族と共に「黒沢ムタチ」という名で引き取ることを決めた。
だが、ムタチはただの少年ではなかった。
お調子者でドジな一面の裏に、驚異的な頭脳を秘めた天才。
次々と驚くべき発明を生み出し、深い思考を持つ彼は――しかし、自分自身の過去を思い出すことはできない。
高峰学園での日々。
ダーシャは彼が義理の弟であることを隠し続ける一方、
風早ダイゴ、月原ミズキという旧友との関係は、ムタチの存在によって揺れ動いていく。
嫉妬、秘められた想い、中学時代から続く確執……。
そして少しずつ明らかになる「悪魔の科学者」の影。
それはミズキの過去の悲劇に結びつき、やがてムタチの正体にも繋がっていくのだった。
友情、初恋、家族の秘密、そしてアイデンティティの探求――
優雅なロシア美少女と、記憶を失った天才少年が出会い、運命を変えていく物語が今、始まる。