あらすじ

仕事でちょっと帰宅が遅れた私。 玄関を開けた瞬間から 「さあ、戦場へようこそ!」 みたいな気配が漂っていた。 時間に追われる主婦(兼・戦士)、今日の切り札は……冷凍イクラ! 宝石のように光る赤い粒をぬるま湯で解凍しながら、 「いや、なんでこんなに神々しいの? これ、もう信仰対象でしょ」って思ってる隙に、 子どもが「ご飯なにー?」と能天気に乱入してくる。 「今日はイクラ丼だよー」と答えたら、子どもは歓喜の雄叫びとともに大ジャンプ。 さっきまでオヤツ食べてたくせに、全力で「イクラ見せろ!」と台所に突撃してくる。 この切り替えの速さ、もはやF1カー。 「早くお風呂入らないとイクラなくなるよ!」と意味不明な脅し文句を口走る母。 「はーい!」と一瞬で素直になる子ども。 ……普段の「まだ入らなーい!」はどこへ行った? その聞き分け、ぜひ常時搭載してほしい。 風呂はもちろん「癒し」ではなく「肉体労働」。 子どもの髪を洗い、体を洗い、10秒だけ一緒に湯に浸かる瞬間が唯一の休憩時間。 でもシャンプーの匂いにちょっと癒されて、また戦場に戻る。 そしてYouTubeの力を借りて、いよいよ食卓へ。 シリコンエプロンを装着した子どもは「アヤちゃんがやる!」とイクラを自らON! 白米の上で輝く赤い粒々に目を輝かせるその顔は、まさに発掘したての金塊を見る探検家。 あとはもう一瞬。 イクラ丼は秒速で消滅し、皿には米粒が数個残るのみ。 「全部食べたー!」 「はやっ! ほうれん草と味噌汁も食べてね」 こうしてまた一日が過ぎていく。 愛しさと疲労が同居した、主婦ギャグアクション・ドキュメンタリー。

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カクヨム
カクヨム2025/09/18
  • 現在の作品あの日食べたイクラ丼の味をこの子たちはまだ知らない