あらすじ
すべて、すべて、今は昔の、恋物語。
恋した相手は人でなかったり。
人ではないのに人に恋したり。
人と人とが恋をしても、
儘ならなかったり、消えてしまったり。
痛くて、切なくて、それでも甘く、優しい。
儚い恋、短い逢瀬と、少しの不思議を集めた恋愛譚帳です。
少しだけ頁《ページ》を捲ってみませんか。
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春の章*はじまらないものがたり
仙人のように掴めない少女と
枝を伸ばす人ならざる僕の
幼い頃から何一つ変われない
山笑い花散る頃の物語
夏の章*つづけられないものがたり
嫁すことを待つ旧家の女学生と
素性の知れない粋な幻妖の
誰にも明かさぬ秘密の逢瀬
蛍踊る晩涼の頃の物語
秋の章*おわるしかないものがたり
夢見ぬ女流の飾り職人と
懐こく大人びた歳下の青年の
秋霧のように儚く消える
紅葉色付き実落ちる頃の物語
冬の章*わすれられないものがたり
冷淡な印象の塾講師と
初恋を忘れ得ぬ女子高校生の
溶けゆく想い人の面影を追う
雪舞い年送る頃の物語
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【忙しい人が読むべきセルフレビュー】
スピード感:★☆☆☆☆
もったりめ。
展開やテンポはあまり良くない。
一応オムニバスなので
各話三十~七十頁ほどで完結します。
ホラー度:★☆☆☆☆
人知の及ばぬ存在が登場する。
脅し要素はないのでホラー度は低め。
苦手な方はほんのり閲覧注意。
恋愛度:★★★★☆
少なくとも恋愛物ではある。
初恋の思い出のような淡い読み物なので、
ラブラブ甘い恋は期待できない。
「切ない」に重点を置いている。
日本っぽさ度:★★★★★
戦後~令和初期までの日本が舞台。
日本の四季をまあまあ描写しているので、
そのような雰囲気が嫌いでなければ是非。
ハッピーエンド度:測定不能
叶わなかった恋が多く出てくるが、
人の幸せは人それぞれ。
ハッピーエンドとは何でしょう。
貴方にとってのハッピーエンドになるかは、
是非お手に取って確かめてみてください。
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2019年4月30日 公開開始(平成最後の日)
2019年8月1日 あやかし特集掲載
2019年10月18日 真夜中のラジオ文芸部×執筆応援キャンペーン 「苦しい恋/禁断の恋」入賞
2021年3月23日 完結