あらすじ

ネクタレ王国・王都ルクスピーチェの学院に通うノネット。写本と製本を家業とする家に生まれる。外面は礼儀正しく完璧な淑女、内心は毒舌まみれの平凡な市民。誰の視線にも波風にも触れず静かに日々をやり過ごすのがま理想の平穏だった。 ところがある朝、末子王子ポルカが教室一杯の視線をさらいながらノネットを見つける。唯一、目をそらしたのがノネットだった――その一瞬が、日常を音もなくひっくり返す。 以来なぜか王子は彼女の後をつけ、命令口調で当然のように話しかけ、ついには昼休みの隠れ場所や家業である製本工房にまで現れるようになる。逃げる隙も断る権利もないのに、彼女の口から出るのは淑やかな敬語だけ。やがて、王子の“相談”は彼女だけが分かる不器用な甘やかしへと変わっていく。 「恐れ入ります、殿下。ご相談は書面で、好意は正面から。もし“ご婚約者候補”としてお求めでしたら――前向きに検討いたしますわ。」 (言わせんな照れるだろが)

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小説を読もう2025/09/18
  • 現在の作品こちら、“捨てられ係”ではございません、王子様