あらすじ
「お前のような無能な女は我が家に不要だ!」
夫から罵られ、リゼットは雨の夜に家を追い出された。
結婚してから三年間、領地経営から家事全般まで全てを完璧にこなしてきたというのに。
理由は、夫が連れてきた愛人を正妻にしたいからだという。
あまりの仕打ちに呆然としながらも、リゼットは静かに離縁を受け入れた。しかし彼女がいなくなった途端、あれほど栄えていた伯爵領の財政は火の車に。
全てはリゼットの類まれなる経営手腕によって支えられていたのだ。
今更になって元夫が泣きついてくるが、もう遅い。
彼女はすでに、その才能を高く評価する隣国の王子の元で新たな道を歩み始めていた。