あらすじ
この世界には三つの種族が存在し、長く争っている。陸の人間、空の翼人族、そして大海を統べる人魚族。
歌と平和を愛する人魚の姫セレイアは、現実主義の妹に諭されながらも、空に憧れ、海の外を夢みていた。
ある黄昏、暴走した海獣から人間の子供を救ったセレイアは、深手を負った男カイルラスと出会う。
強靭な翼と鋭い鉤爪を持った彼は、人間に仕える翼人族の騎士だった。
少しずつ互いを知り合った二人は、やがて"友"となり、恋にも似た信頼で結ばれていく。
さらに人間の皇帝ノアリスも加わり、セレイアたちは海・空・陸の和平の道を模索し始める。
「わたし、今がすごく楽しいわ。どうか戦争なんて起こらずに、このままこの時が続けば良いのに」
妹メルヴィナも交えた四人の夜会で、セレイアが嬉しそうに告げる。
しかし、願いも虚しく状況は緊迫していく。
陸を憎悪する大海の父王によって波に飲まれる港町。
人間によって破壊されていく美しい珊瑚礁。
そして、セレイアの失った記憶の中にある、亡き母の真相。
文化も常識も誇りも全く異なる三種族。
これは、傷付きながらも歩み寄り、ぶつかり合いながら前へと進む異種族恋愛譚。
選んだのは、愛か、矜持か――
※ 流血や死に関する表現が登場します。
※ 一部残酷な描写を含みます。
※ 津波に関する描写があります。ご注意ください。
※ 最終話まで執筆済。全30話(27話+幕間3話)。1日1回以上の投稿を予定しています。
※ 他サイト(小説家になろう、アルファポリス)でも編集版を掲載予定です。