あらすじ
『イノチガケ』。
金で命が買える時代、人類が科学によって死という原罪を克服した時代、誰もが3回分の命を『残りライフ』や『残機』のように持ち、更に追加の命を一つ100万円で買える時代。
あらゆる事故、事件、病気、災害で、人間が天寿を全うできない事態なんて昔話。
殺しても追加ライフで生き返るので、殺すことに意味がなくなり、兵器や軍隊が無意味になり、戦争さえも終わって久しい。
それは誰もが等しく大往生できる理想世界――命の価値が軽くなった時代――しかしながら、平和だからこそ人類は血腥さを求めるもので。
かくして人類の渇望を満たす為、自分の『命』を『賭けて』行われる娯楽ゲームが生み出される。
その名はイノチガケ。
自分の持つ命を好きな数だけ賭けて、殺し合いをして、勝ち残った者が勝利の、文字通り・偽りなく・『命を賭けた』『命懸けの』バイオレンスショーであった。