あらすじ

サブグリー(SubGRe)  Subliminal Grim Reaper(無意識の死神)の略語。常人には認識できない刺激を潜在意識に与えることで、人間の精神に支障をきたすことができる者を指す。  比良山千里は、自害のコマンドを有するサブグリーである。彼女の綴る物語を読んだ者は、必ず自害に走ってしまうのだ。彼女のように、意図せずして他者の精神に干渉してしまう力を有する者たちには、二つの選択肢が与えられる。死か、道具としての生か。死とは即ち、この世から危険因子として抹消される、死刑のことである。道具としての生とは即ち、上の命令に服従し、己の力を行使し続けることである。  比良山千里は、生きることを選択した。サブグリーという名を背負う覚悟を決めたのだ。しかし、自身のガーディアンとなった青年、龍からはその選択を非難される。「罪悪感と責任感を感じているのなら、死ぬべきであった」と。比良山はその意見を受け止めた。死ぬべきであると考えたこともあったのだ。それでも、最終的には生きたいと思ってしまった。  意図していない人殺し、受け身的な殺人、或いは、誘導的な自殺ほう助。自身の罪とは、どう形容して然るべきなのか。道具となることで、どのように力を扱われてしまうのか。比良山には、生きることで見出したいものがあったから。

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カクヨム
カクヨム2025/09/16
  • 現在の作品サブリミナル グリム リーパー