あらすじ
時は──天保一九五年。鎖国は続くのに、江戸の空には蒸気駕籠(スチーム・カゴ)が飛び、夜の石畳を鉄の同心(ロボット同心)が巡回する。
新日本橋のオタク問屋で、人形オタクの下っ引き・新吉は一体の異国製機械人形に出会う。名は瑠璃。胸に封じられた“祈り文(コード)”で密かに助けを乞う彼女の鎖を、新吉の“特異な目”が解きほぐす。解き放たれた**槌姫(つちひめ)**は鉄槌を掲げ、宣言する――「鉄の心を打ち続けるわ!」
人と機械が交差するサイバー江戸で、瑠璃と新吉は禁制機巧の密売網夜鴉連、暴走する鉄の同心、相次ぐ失踪事件の裏へ踏み込んでいく。
からくりと蒸気と人情が絡み合う街で、機械人形ヒロイン・瑠璃が道を拓き、**“目利き新吉”**が真相を読み解く――新たなる捕物帖、開幕。