あらすじ
創作シェアワールド企画の世界観・設定を使用したオリジナルキャラクターの小説です。
声の異能と類稀な音楽の才能を持つストリートチルドレンの少年と、彼を見そめた音楽プロデューサーのロックスター成り上がりバディものです。
【あらすじ紹介風】
全人口の一割存在する異能力者《グレイス》――その声ひとつで人を狂わせる力を持つ少年・マリは、雨の路地裏で元バンドマンのプロデューサー、ノエルに拾われる。
「食われる側じゃなく、食らう側になれ。」飢えた野良犬の遠吠えはスタジオで刃となり、百人を呑み、やがて数千人を震わせる“音”へと調律されていく。
だが称賛は次第に偶像化へ変わり、マリの胸に残るのは「商品」にされる息苦しさと、愛を信じられない傷だけ。
ついにステージで“声”があふれ、歓声は悲鳴へ――その夜、『教会』が動き出す。保護か、囲い込みか。
守りたいノエルと、壊してしまう自分に怯えるマリ。
聖域は暴動の火薬庫だった。
声は祈りか、兵器か。
野良犬と狂人が選ぶのは、檻の中の殺戮か、檻の外の音楽か。
ロックと異能が交差する、痛烈で甘美な成長譚。