あらすじ
現代日本のダンジョンで日銭を稼ぐ、B-級シーカー・神谷蒼介。
かつて仲間を失ったトラウマから上昇志向を捨て、ただ平穏に生きるためだけに戦う日々を送っていた彼だったが、その日常は突如として終わりを告げる。
謎多き新ダンジョンでの不慮の事故。蒼介が次に目を覚ましたのは、天井を岩盤に覆われた巨大な地下都市だった。
そこは、剣と魔法、そして亜人たちが息づくファンタジーの世界。元の世界との繋がりを断たれた、完全なる異邦。
魔法が使えず、ただ一人の異邦人となった蒼介は、絶望的な状況の中で唯一の希望を見出す。それは、この世界の中心に存在する「大迷宮」の伝説――最深部に到達した者は、どんな願いも叶うという言い伝えだった。
彼の武器は、この世界の誰も知らない、身体に宿るナノマシン由来のスキル。
魔法なき挑戦者は、現代科学の産物と、シーカーとして培った知恵と覚悟だけを頼りに、前人未到の深淵を目指す。
元の世界へ帰る――そのただ一つの願いを叶えるために。
これは、過去に心を囚われた男が、異世界で自らの運命を切り拓く、泥臭くも壮大な迷宮攻略譚。
* ハーメルンにも投稿中