あらすじ
これは、一人の動画配信者が“鬼”になった、戦慄の記録である。
再生数980。底辺を這いずるオカルト配信者「K」ことカイトは、起死回生を賭けた一つのネタに飛びついた。ネットの深淵で偶然見つけた、S県T郡に存在する禁断の廃村『人形村』。そして、そこに書き込まれていた、あまりに不気味な八つの“掟”。
『お地蔵様に背を向けてはならない』
『目が開いている人形を見つけたら、すぐに燃やせ』
『鈴の音が聞こえたら、すぐに隠れろ』
「どうせヤラセだろ?」
彼はそう嘯き、掟を破る様をリアルタイムで配信すれば神回になると信じて疑わなかった。
熱狂する視聴者コメントを背に、彼は村へ足を踏み入れる。だが、その配信は、次第に狂気を帯びていく。お祭り騒ぎだったコメント欄が、やがて悲鳴と絶叫に変わる頃、彼はもう引き返せなくなっていた。
配信が絶叫と共に途絶えた後、カイトは行方不明となった。
この物語は、彼が遺した最後の配信映像、数千の視聴者コメント、そして友人たちによる血の滲むような調査の記録を再構築した、あまりにリアルなモキュメンタリーホラーである。
一体、あの村で何が起きたのか?
“掟”の正体とは? そして“鬼”とは何か?
警告する。一度この記録を読み始めたら、あなたも“鬼ごっこ”の参加者だ。
画面の向こうで絶望した彼の末路を、あなたは目撃する覚悟がありますか?
――この記録を最後まで見た時、次の鬼は、あなただ。