あらすじ
高校一年生のショウは、放課後の帰り道、ふと懐かしい駄菓子屋の前を通りかかる。
手にした駄菓子を味わいながら、幼なじみの少女・ハルナと過ごした日々を思い出す。小学校低学年のころ、犬のチビと三人で遊んだ楽しい時間。けれど同級生の冷やかしをきっかけに、ショウは彼女と距離を置いてしまった。
いま思えば、それはただの嫉妬からの言葉だったと気づいたのはずっと後のこと。
夕暮れの街で、ショウは過去の自分の弱さと向き合いながら、「君と犬」という失われた日々を胸に抱く。
もう戻れない時間。けれど確かに心に残り続ける、あたたかくて切ない思い出――。