あらすじ
子爵令嬢デゼレティアは幼いころから奪われ続けてきた。
妹ラナーティカは、『魅了スキル』をもつかわいらしい令嬢だった。
彼女は姉の持ち物ばかりを欲しがった。
奪われることを嫌だと思いながらも、最後には『魅了スキル』の効果によって笑顔で妹に物を渡してしまう。
デゼレティアは冷めた心であきらめきっていた。
そんなデゼレティアにも婚約相手ができた。この婚約者もきっと妹に奪われる。そのための婚約に違いない。
そう諦めていたデゼレティアだったが、現実は彼女の予想以上に過酷なものだった。
ただの婚約解消ではなく、夜会で婚約破棄を宣言されてしまったのだ。
これほどの理不尽は受け入れがたかった。
「そんな男はこちらから捨ててやります! ラナーティカ、あなたはわたしの大事にしている物を奪うのではなく、わたしの捨てたものをみじめに拾うのよ!」
デゼレティアは妹の欲しがりに対して、初めて抗った。
それがとてつもない惨劇を招くことも知らずに。
夜会を襲う惨劇とは?
ラナーティカが本当に欲しがっていたものとは?