あらすじ
高校三年の初夏、高橋瀬名は同学年の片山しのと知り合う。
絵のコンクールで何度も入賞している彼女は学校内で有名だったが、瀬名が気になったのは有名人としての彼女ではなく、屋上でひとりきり、空の絵を描き続ける彼女だった。
彼女は少しも楽しくなさそうに空を描く。
どうしてそんな風に描くのか、そう聞いた瀬名に彼女は、
「学校とか評価とかどうでもいい」と吐き捨て、「どうせ高校三年間終わったら全部リセットするから」と言い捨てる。
リセット。それは思い出をすべて捨て、なかったことにするということ。
それまでの人間関係もなにもかもをそこで途切れさせ、ひとりになる、ということ。
驚く瀬名にしのは言う。
「高橋くんもそうでしょう。中学時代リセットしてきた口でしょう」と。
彼女のその言葉に瀬名は凍り付く。
そう、彼女の言う通りだった。
瀬名は中学時代をリセットしてきた口だったからだ。
中学時代、瀬名は親友の心を壊してしまったから。
ドラマストア、「青い栞」を聴きながら書かせていただきました!