あらすじ
中3の夏休み直前のある日
私、真山 沙羽 ( マヤマ サワ )の通う郊外の冴えない中学校に
美しい少女、水鳥 縞 ( ミズトリ コウ )が ゙ 聴講生 ゙ としてやってきた。
妖艶な微笑み纏う、水鳥 縞 は自分を〝 僕 ゙ と呼ぶ変わり者で
あっという間に学校中の皆が注目する少女の王子様になった。
学校という世界をなんとかやり過ごしている私に
少女の王子様コウは、頼んでもいないのに何かと絡んでくる。
「 僕はさ、魔法が使えます 」そんなおかしな事を言うコウの
好意に最初は戸惑うものの徐々に私達は親しくなっていった。
そしてコウは私に言った
「 サワは僕と一緒に死んでくれる? 」
やがて夏休みが始まり私達は忘れる事のできない一夏を過ごす。
それぞれが密かに抱えてきた問題が、大人でも子供でも無い2人に、逃れられない暗い影を落とす。
私達は互いの絶望と痛みを感じながら、縋るように手のひらを結んだ。
あの日飛び立った白鳥の軌跡と
コウが私にかけた魔法についてを綴った少女小説。