あらすじ
主人公コスモスは正義感が強く思いやりのある男。
最強の勇者と呼ばれる父、ツキミをも超える才能と秘めているものの……虫も殺せない甘さ故に、その才能はなかなか開花されない。
そんな彼には、父と同じ勇者となって……多くの人たちを守りたい夢がある。
己の夢を抱きながら正義の組織と信じて騎士団に入ったコスモスだったが……。
騎士団の実態は違法薬物や賄賂……未成年との淫行といった犯罪行為が横行い、さらには向上心を高めるという名目で、セクハラやパワハラが法的に許されている完全なる無法地帯。
勇者であるツキミですら口出しできない騎士団の内情をどうにか解消しようと奮闘するコスモスだが……彼の正しくあろうとする姿勢を騎士団は目障りに思い、コスモスは非情ないじめに合わされる。
そんな彼を影ながらただ1人見守る女騎士……リンドウ。
彼女はコスモスの幼馴染であり……共に騎士道を志す良きライバルでもある。
リンドウはコスモスに想いを寄せているが……彼女はかつて、友人である少年との仲をコスモスに誤解されたくない思いから彼に嘘を付いてしまい、嘘がバレて以降……彼とは距離を取ってしまっている。
嘘をついてしまった罪悪感と騎士の1人でしかない立場上……コスモスの力になりたくともなれない自分を歯がゆく思うリンドウ。
そんな2人の仲を妬ましく思うリンドウの友人……カタクリ。
彼は勇者ツキミのかつての幼馴染であり……元勇者アブーの恋人でもあったナズが獄中で生んだ子。
悪漢アブーの女であった母ナズの影響で、周囲から迫害されて生きてきたカタクリ……。
そんな彼を唯一……人として優しく接してくれたリンドウに淡い恋心を抱き、その想いをリンドウに打ち明けるも……彼女の心はコスモスに固く向けられているため、その恋が実ることはなかった。
リンドウをコスモスに寝取られたと逆恨みしたカタクリは騎士団に入団し、上官に取り入ってコスモスに執拗ないじめを企てていき、さらには何の罪もない十数人の人間を毒殺し……その罪をコスモスに着せて死刑を求刑し、本人だけ真実をバラして煽るという復讐を遂げる。
無実の罪で死刑判決が下され、世間からも人殺しだの悪魔だの罵られるコスモス……絶望的な状況の中、突如としてゾンビの大群が現れ、国中の人間を喰い殺し始める。
ゾンビから人を守るため、命がけで戦うコスモス……その最中、ゾンビに喰い殺されそうになっていたカタクリに助けを求められる。
自分に冤罪を着せたばかりか……罪もない大勢の人間を殺したカタクリを1度は見捨てようとしたが……彼の中に残った正義感から見捨てることができず、命からがらカタクリを助ける。
だがカタクリは自分が助かりたい一心でコスモスに「恩着せがましい」と負傷を負わせ、彼をゾンビ達を引き寄せる餌にする。
周囲にいる人間達も、ゾンビに喰い殺されたくない一心で、自分の家族や子供……友人を犠牲にしていく……。
コスモスは人間そのものに絶望し……失意の中、ゾンビ達に喰い殺される。
だが……コスモスの運命はまだ潰えていなかった……。
理性ある特殊なゾンビとして再びこの世に戻ってきたのだ。
彼は醜く汚い人間に心から幻滅し、平然と他人を裏切る生きた人間よりも、誰も裏切らない死者こそがこの世を統べるにふさわしいという考えに至り、生きた人間達を救済と称して次々と殺しまわっていく。
生命への尊重を失ったことで眠っていた勇者の才能を開花させ、ツキミをも超える”死神”と化したコスモスを……ツキミは……リンドウは……命を懸けて止める。
※本作は続編という形になります。
前作【マイティア0(以下省略)】から読んでいない方はぜひそちらから読み進めてみてください。
また、本編後半に出てくるゾンビがどうして出てきたのかは【マイティア0.25 容姿が醜い~(以下略)】を読んでみてください。