あらすじ
資源が枯渇し滅亡の危機に瀕した近未来。人類の希望と呼ばれた天才科学者は、地球外資源を求めて、多次元宇宙に存在する異世界への転生実験を敢行する。しかし、実験は失敗。彼は、異世界の伯爵家の赤子として転生してしまう。
「……ふざけてるのか。俺は今、人類の未来をかけた重大な局面にあるというのに、この身体はオムツを汚しているだと!?」
絶望の淵に立たされた主人公の前に現れたのは、可愛らしいウサギのぬいぐるみにコアプログラムが宿った、相棒AIのクロエだった。彼女は「マスター、あなたの体は赤ちゃん、私のボディはぬいぐるみです」と淡々と告げる。
言葉も話せず、ハイハイすることしかできない不自由な体。しかし、主人公は持ち前の常識外れの天才頭脳と、毒舌なAIクロエのサポートを駆使して、密かに資源調査を開始する。メイドの家事を効率化するためナノマシンを開発して大騒動を起こしたり、泣き方や笑い方をシミュレーションで計算したりと、その行動は常に周囲を混乱させる。
そんな中、主人公は、天才魔法使いの少女と出会い、彼女に「一目惚れ」と勘違いされたり、ドジっ子な女性文官を巻き込んで奇妙な発明をしたりと、行く先々でコメディな騒動を引き起こしていく。
魔法が世界の基盤であるこの異世界で、非論理的な魔法を嫌悪しながらも、科学の力で様々な問題を解決していく主人公。しかし、ひょんなことから、この世界が「人類最後の希望」であることを知り、彼はただの資源調査員から、未来の命運を託された最後の科学者として、この世界の謎に挑むことになる。
これは、天才科学者が、魔法と科学が混在する世界で、とことん非効率な異世界の住人たちを巻き込みながら、とんでもない発明品で世界を救う、かもしれない物語である。