あらすじ
ここから遠くない時代、約400万年続いたホモ・サピエンスによる歴史は、突如出現した動く死体――いわゆるゾンビの増殖によって滅亡した。
これはその終末期に、崩壊する人間社会と文明の中、逃げ場を求めて彷徨う現生人類のひとりの男が体験した個人的な出来事の備忘録である。
主人公は、あなたと同じく、ごく普通の家庭生活を持つ一般人。
政府の要人でも、特別なサービスが受けられる富裕層でもない。
ある日、鳴り響いたサイレンが、緊急事態(エマンジェンシー)を告げる。それが終わらない夜の始まりだった。
喰われていく隣人。
すぐ近くで繰り返される惨劇。
近しい人たちの死を嘆く間もなく、その見慣れた姿の成れの果てが――人間ではない何か……醜悪な怪物と化し、敵となる。
まだ幼い息子を連れて、主人公はいったい、どこまで逃げおおせることができるのか。
人類にとっての夜が明ける日は来るのか。
どうか見届けてください。