あらすじ
世界が腐って五年が経った。
海原に一つの円環大陸にて、人々は大地を東西南北の四領国に分けて統治し、手を取り合って暮らしていた。しかしその円環を断つが如く、魔王軍の手によって四領国に大災害が降り撒かれた。
そのうちの一つ、東方領国に訪れた大災害の名は〝腐徒災害〟。死者が怪物と成って蘇り、人々を襲う災害。
東方領国を統治するヨウナ教皇が、魔王軍に腐徒災害の主犯の罪を着せられ、首都である聖濫にて処刑された日を皮切りに起きた暴動、教皇一派と魔王軍の戦い、大監獄の崩壊による犯罪者の解放によって爆発的に死者が増加し、瞬く間に腐徒災害が東方領国を飲み込んで、五年が経った。
そんな中、裏切りの聖女と呼ばれる蓮子は教皇家の唯一の生き残りとして、護衛を務める搦と共にある人物を探して喝陽銅鑼の街を訪れる。
凪の風来坊。どこからともなく現れては貧しい人々を救い、名も語らずに去ってゆく腐徒殺し。蓮子は風来坊と接触し、協力して牛の悪魔及び、脱獄囚の一人・沼霧豚兵衛を退け、魔王軍の長、バ・スカルティエの討伐を企む。
馬の悪魔とのカーチェイスを制し、英霊庭園を守護する教皇家に伝わる境界器の序列一位、華麗なる銀角獣を得て戦力を整えると、蓮子は五年ぶりに聖濫へと挑む。
立ちはだかる、見た生物を石にする八岐大蛇、千にも及ぶ武装した腐徒の軍隊、凪の風来坊の妹の死体を乗っ取った腐徒。華麗なる銀角獣、雷のスニーカー、黄金の包帯とそれぞれの境界器を操り、異乗と呼ばれる複合技を使いこなす三位一体の戦いぶりで、バ・スカルティエとの対決すらも乗り越え、蓮子達は東方領国を汚染する腐徒災害の源である冥界への〝通鬼孔〟を破壊する。
五年間、裏切りの聖女として人からも虐げられ、魔王軍からも追われていた蓮子は〝訓練場〟という家を作り、魔王軍や腐徒の残党、他国を襲う大災害と戦う為、大切ものを護る為の牙を研ぎ続ける。